マスダールシティ

都市構想

アブダビ近郊にゼロ・カーボン都市(ゼロ・エネルギー都市)=環境への配慮をした都市を建設します。2022年までに約5000人規模の人口にし、一定以上の環境性能基準を満たす予定です。



<具体的には>

世界有数の原油産出国であるアブダビが石油、天然ガスなどの化石燃料を全く使わずに、太陽エネルギー等の再生可能エネルギーを使います。例えば、東西に約120キロメートル離れた砂漠には集合した太陽光パネルがあり、そのエネルギーを用いて都市を動かします。そして、様々な企業と協力し、蓄電池システムの開発を進めています。「ウィンドタワー」に空気を送り込み、MIST(中庭)を冷やす装置もあります。又、ガソリンを使用することを禁止されているので、移動するときは電気自動車と街中に張り巡らせた無人運行「個人用高速輸送機関」しか使えません。市民の省エネ活動を積極的にするために、省エネ目標に達成すると、LEDランプの色が変わり、いわゆる「見える化」がされています。



施設

開発を進めている政府系企業「Masdar」は2017年、スマートハウス「Eco-Villa」を発表しました。「Eco-Villa」は中東の砂漠気候にあるマスダールシティを考慮しているうえに、エネルギーの消費量を一般住宅の約72パーセント、水の消費量は約35パーセント軽減しています。また、住民同士がコミュニケーションをとれる場所を作り出す取り組みもあります。その他にも、環境保全やクリーンエネルギーの普及、啓発のために、楽器をリサイクルして製作したウォールアートや自転車をこいで発電して観賞する映画など、様々な取り組みをしています。



歴史

2006年から、持続可能な生活のためにスマートシティ計画があり、二酸化炭素排出量ゼロを目指す未来型実験都市。約220億ドルかけたといわれています。実行に移されつつあるが、当初の予定から大幅に遅れているのが現状です。



日本企業との関係

日本貿易振興機構の調べでは、アブダビでの日系企業の事業所数は年々増加しています。日本人をターゲットにした事業を扱っています。



前のページに戻る