ハウトハーヴェン

都市構想

ハウトハーヴェンはアムステルダムの中心近くにあり、かつては港や木材の取り扱い場があったところです。木材工場や、それに関連した企業なども多くあります。
長い産業活動を経て、ハウトハーヴェンは住宅エリア(ベッドタウン)となりました。
全部で7つの島が開発されている最中で、2200戸の住居、70隻のハウスボート、そして50000平方メートル分の施設(※例)を同時に収められる土地面積があります。
「NEXT-BUILDINGS」プロジェクトでは、30000平方メートル(※例)分のZEBが「Blok 0」と名付けられたエリアに建設されました。「Blok 0」が特別なのは、将来の住民の生活を見据えた人々の事業共同体が、その場所において率先して開発事業を先導しているという点です。250戸ほどの住居がまだ建設可能で、そのほかの建物のうち700平方メートルがアトリエや、スタジオとして使われています。集団的な駐車場がすでに一つ完成していて、そのほかの小規模な駐車場もいくつかの場所では利用可能となっています。
「Blok 0」の建設は2016年4月までに終了し、その年の6月までには「Blok 0」のほぼすべてに住民が居ます。この区画の一部はクライメイト・ニュートラルという考え方を 教育に結び付けるとても良い実例の一つである「Brede School」(オランダ語で広い学校の意)でもあります。その学校の屋根には高性能の太陽光発電システムが整備されており、使えるエネルギーのデータを近隣から取り寄せるのを可能とするため、モニタリングデバイスが導入されています。これらの取り組みは、スマートメーターやWebに基づいたデータの収集によって成り立っているのです。



影響

「Blok 0」は25000平方メートルの土地に、9つの建造物が立つ形で成り立っています。
それらの建造物には太陽光発電や、地域熱供給からエネルギーが供給されています。
計画によれば、最終的な建造物内、周辺での要求エネルギーは1778MWh/年にまで抑えることができ、一次エネルギー要求量は一年に2844MWh分削減され、二酸化炭素は年611トン削減できるとされます。統合された太陽光発電システムによって、270MWh/年のエネルギーが生み出され、これは7年で初期投資を回収できる計算になります。
また「Brede School」は6000平方メートルを占めており、このエネルギー供給は太陽光発電システムと、地域熱供給から成り立っています。計画によれば、目標は最終的にエネルギー要求量を450MWh/年まで減らすことであって、一方一次エネルギー要求量は一年に612MWh減らすことができ、CO2排出量は年53トン減らすことができるとされます。
統合された太陽光発電システムによって113MWh/年のエネルギーを生み出すことができ、これは7年で初期投資を回収できる計算になります。



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