巣から採れるもの

プロポリス

ミツバチが薬草から成分を集めて、それを加工した物質です。健康食品として日本でも知られています。
セイヨウミツバチが巣を清潔に保つため、また、巣の補強のために巣に塗る物質です。他にも、外に出すことができない死体(侵入してきた大きな敵や巣箱のふたに挟まれてしまった働きバチなど)を腐らせないようにプロポリスで覆ってミイラ状にしています。
ちなみにニホンミツバチはプロポリスを作りません。巣が傷んだら新しい巣へ引っ越してしまうからです。
プロポリスは南米で飼育されているキラービーが多く作り出します。特にブラジルで盛んに作られおり、ブラジルでのプロポリス生産量は世界一です。



参考文献
Rowan Jacobsen 『蜂はなぜ大量死したのか(原題 Fruitless Fall)』 文芸春秋、2009年
久志冨士男 『ニホンミツバチが日本の農業を救う』 高文研、2009年
越中矢住子『ミツバチは本当に消えたか』 SoftBank Creative、2010年
4 一般社団法人 日本養蜂協会 ホームページhttp://www.beekeeping.or.jp/