季節:冬
20時南中:2月5日
代表的な星:ベテルギウス(1等星)とリゲル(1等星)
その他:ベテルギウス…冬の大三角形の一つ
〜神話〜
月と狩りの女神アルテミスは、オリオンに恋心を抱いていました。しかし、女神の兄の太陽神アポロンは、オリオンが少々乱暴者だったせいか、そのことがどうしても気に入りませんでした。
ある日のこと、オリオンが頭だけ出して海の中を歩いているのを見つけると、金色の光を浴びせておいて「いくらおまえが弓の名人だからといって、あの光っているものは射あてられないだろう」と、妹アルテミスに言いました。
「まあ私の腕前を見ててごらんなさいな」
と、女神はそういうなり、弓に矢をつがえ、ヒューと射かけました。矢はその光るものをみごとに射抜きました。
ところが、それが浜辺に打ち上げられると、なんと自分の愛するオリオンの変わり果てた姿だったのです。アルテミスは深く悲しみ、大神ゼウスに願い出て言いました。
「私が銀色の馬車で夜空を走っていくとき、いつでもオリオンに会えるよう彼を星座にしてください…」
そんなわけで、冬の夜、オリオン座のすぐ近くを大きく明るい月が通りすぎていくのです。
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