磁気は電流の周りにも発生します。磁界の発生する様子は、導線の状態によって異なります。
まっすぐな導線に電流を流した場合
導線に垂直な平面上に電流を中心にした同心円上に磁界が発生します。磁界は電流に近いほど強く、電流が大きいほど強くなります。ここで電流の向きと磁界の向きには右ねじの法則が成り立ちます。右ねじの進む向きが電流の流れる向き、右ねじを回す向きが磁界の向きです。
円形の導線(コイル)に電流を流した場合
円の中心でコイル面に垂直な向きに磁界が発生します。円の半径が小さいほど磁界が強くなり、まっすぐな導線の場合と同様に電流が大きくると磁界も強くなります。また、ここでも右ねじの法則が成り立ちます。右ねじが進む向きが磁界のできる向き、右ねじを回す向きが電流の流れる向きです。まっすぐな導線の場合と逆なので注意しましょう。
ソレノイドコイル(導線をたくさん巻いたコイル)の場合
内部の磁力線はコイルの軸と並行になるよう、一様に磁界が発生します。単位長さあたりの巻数が多いほど磁界は強くなり、ここでも電流が大きくなるほど磁界は強くなります。ソレノイドコイルの内部に磁性体の芯を入れることでも発生する磁界を強くすることができます。ソレノイドコイルの場合も円形の導線と同じように右ねじの法則が成り立ちます。