2つの磁極の間には磁力が働く、ということは既に学習しました。電荷の場合と同様に、磁極の間にもクーロンの法則が働きます。
　磁極間の場合、磁力 F と各磁極の強さ m₁、m₂ との間の関係のことを指して磁気に関するクーロンの法則といいます。磁極の強さにはウェーバ[Wb]という単位が使われます。

　ここで、μ は透磁率といい、磁気の通る場所の媒質によって決まる定数です。つまり、磁気ががどのような場所を通っているのかを表しています。単位にはヘンリー[H]が使われます。
　透磁率の中でも特に真空中の透磁率は μ₀ で表され、 μ₀ = 4π×10^-7であることが知られています。
　これより真空中の磁力 F₀ は

と求めることができます。