アメリカは1人あたりの穀物の消費量がトップの国で、その消費量はアフリカの3倍以上と言われています。
しかし、この結果はアメリカの人たちがたくさんの穀物を食べているからではありません。
では、なぜこんなに穀物を消費しているのでしょうか。
それは、おいしい牛肉を作ろうとしているからです。
トウモロコシなどの穀物を牛に大量に食べさせます。
実際にトウモロコシの生産量を数字で表すと、人間の食糧が約2億トン
なのに対して、家畜のエサ用は約4億トンです。
人間の約2倍のトウモロコシが、家畜のえさに使われているのです。
そして、アメリカでは牛肉1kg作るために、穀物を約8kg消費するそう
です。
つまり、牛肉を食べるということは、間接的に穀物を食べた牛肉の8倍
食べていることになります。
これは、アメリカの牛肉の話だけに限りません。
私たちがお肉を食べているとき、実はその何倍もの穀物を食べているのと同じことになるのです。
そして、お肉を食べ残して捨ててしまうことは、捨てたお肉の何倍もの穀物を捨てているのと同じことになるのです。