人は物の暑さ寒さを手で感じとります。このように、私たちはふだん熱と温度を混同して使っています。ここではまず温度と熱の違いについて説明します。
・温度 人が感じた暑さ寒さを数値で表したもの
・熱 温度の違う二つの物体が触れ合ったときにおこる移動するエネルギーのこと
つまり、日本人が昔からよく言っている、「風邪を引いたので熱がある」という言葉には矛盾が生じます。この場合は熱ではなく体温が高いというべきです。
よく水は温まりにくく冷めにくい、地面は温まりやすく冷めやすいといいます。 毛皮のコートは冬に着ると暖かいです。それはなぜ暖かいのか?それは毛皮のコートの一本一本の毛に膨大な量の空気を含んでいるからなのです。 金属は熱を伝えますが、空気は熱を伝えません。それを利用して寒い地域に建てられる家には、断熱材になるべく多くの量の空気を含むようにします。そうすることで暖かさが保たれるのです。