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さらに厳しい水質目標


先ほどのページまでは、水道水が水質基準値を満たしているものの、人々が満足するおいしさではない、ということについて述べてきました。
おいしさ、安全にかかわる水質基準はどのようになっているのでしょうか。以下に表を掲載します。



水質基準(水質基準に関する厚生労働省省令より抜粋)




水質基準目標値(千葉県水道局が独自に定めたもの)




〜用語解説〜

残留塩素:水道水の殺菌に使われた塩素が、消滅せずにどれだけ水道水中に残っているかを示す値。
法律によって必ず0.1r/L以上を保つことが義務付けられている。

臭気強度:臭気強度(TON:Threshold Odor Numberの略)は、臭いの強さを数値で表したもので、臭いの強さを0〜5の6段階で評価するもの。
「0」で無臭、「1」でやっと感知できる臭い、「2」で弱い臭いです。
今回は「1」ですから、無臭に等しい程度であるということになります。

2-MIB:2-メチルイソボルネオールの略。かび臭の原因となる物質。

ジェオスミン:有機化合物の一種。雨が降った後の地面の匂いを持つ。

有機物(TOC):Total Organic Carbon(全有機炭素)の略。水中に含まれる有機物の量を示す。水質管理の指標。

色度:明度を除いた光の色。これを数量的に表したもの。ここでは、水を透過する光を指します。

濁度:水の濁りの程度を表すもの。水道水の基準値は2度以下。

総トリハロメタン:水道水のトリハロメタンは消毒に用いる塩素と原水中の有機物(主に植物プランクトン)が反応して生成したもの。

これらの数値が水道水のおいしさ、安全を左右する主なものです。
厚生労働省の省令の基準と、千葉県水道局の目標値では大幅に数値が違うのが明らかです。
千葉県水道局では、毎日定期的にきめ細やかな水道水の水質検査を行い、水質監視を強化しています。
残留塩素、色、濁り、pH等の水質情報を常時把握する装置を、より精度の高い機器に更新し、新たな増設などにより水質監視体制を強化することなども行っています。
私たちが見学させていただいた際も、最新の検査機器によって高度な検査がなされていました。
また、水質センターでは試験所に関する国際規格で最も高度なISO/IEC17025を平成19年に取得し、今後もこれを継続し、一層の安心と 信頼が得られるよう努めているとのことです。






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