日本の宇宙開発の深い理解を目指す
ホワイトレーベルスペース・ジャパン
(C)white label space Japan
「決して公的な機関だけが宇宙を目指すわけではない。 民間人であっても宇宙とは限りなく果てしない夢じゃ」 |
「私も博士も、そういう人達の一人ですね」 |
「そう、その通り。宙子や、世界中のそういう人々が競う大会を 開いたら面白いと思わないかの? 彼らが目指すのは最も近い天体、そう『月』じゃよ」 |
「月!? 」 |
「無人探査機を打ち上げ、月面に着陸、画像・動画を最も早く撮影する これを競うコンテストがグーグル・ルナ・エックスプライズ 通称『GLXP』じゃ」 |
グーグル・ルナ・エックスプライズ
「グーグル、ってあの検索エンジンのグーグルのことですか?」 |
「そうじゃ。グーグルがスポンサーとなって賞金を出している。 賞金額は2000万ドル。現在の日本円にして約16億円じゃ」 |
「じゅ、じゅうろくおく! 一番最初に月面探査を行ったチームに その賞金が……」 |
「そういうことになるの。実はこのコンテストに日本からも参加がある。 日本とオランダで共同して一つのチームになっている。 その名は『ホワイトレーベルスペース』じゃ」 |
「アルファベットに直すとwhite label space。うんカッコイイです!」 |
「英語は得意なのじゃな。そのチームのうち、日本チームは 『ホワイトレーベルスペース・ジャパン』という名前で活動を 行なっている」 |
「日本チームは一体何を?」 |
「実際に月へと着陸した後、撮影や探査を行う月面ローバーの 開発じゃ。 レゴリスと呼ばれる月の非常に細かい微粒子状の砂地でも走行でき、 昼夜の気温変化が極端に大きい月の環境にも耐えて機動する、非常に 耐久性の高いローバーが求められておるの」 |
「実際に画像・動画を撮影して最も早く地球に送信したチームが 優勝、ということは……」 |
「そうじゃな、日本チームの役目は非常に重いじゃろう」 |
「うわっ!頑張れ、ホワイトレーベルスペース・ジャパン!」 |
民間宇宙探査
「既にローバーは開発段階にある。その画像をお借りしてきた」 |
(C)RBB TODAY
「おお、いかにも宇宙探査って感じ。無骨でスタイリッシュです。」 |
「機能美とはこのことかもしれんの。男心をくすぐるデザインじゃ。 さてこのローバーが実際に月で稼働する際のイメージ画像を 見てみよう」 |
(C)white label space Japan
「このような探査が2015年に実現される予定じゃ」 |
「なんだか夢物語みたいですね」 |
「ふふふ、人類が初めて月に降り立ったアポロ計画の時にも そう言われたよ。 しかしアポロ11号は実際に月に行っている。 十分実現可能な夢なのじゃよ」 |
「21世紀って凄い時代だなぁ」 |
「いきなり年寄り臭いの。しかし実はこの計画自体が新しい宇宙開発の 形を示しているといっても言い過ぎではないのじゃぞ」 |
「え、どういうことです?」 |
「何度も言うようじゃが、宇宙開発とは国家が行うものじゃった。 しかし近年ではこのように民間人が宇宙を目指すようになった。 それ自体がアポロ計画の時代には考えられんかったのじゃぞ? まさに宇宙は『みんなのモノ』になってきたのじゃ」 |
「それじゃあますますこの計画に興味が湧いて来ました」 |
「いい心がけじゃ。実は世界中に民間宇宙開発の計画はいくつもある。 ただわしらが知らないだけなんじゃよ。 このプロジェクトが民間宇宙開発をもっと振興させてくれると良いのう」 |
「私も是非これを参考にして、宇宙を目指すことにします!」 |
「そうじゃ、その意気じゃ!」 |
(C)white label space Japan
もっと知りたい!
「もっと日本の開発したものについてしりたいなー!」
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「感心するのう! 衛星についても日本はリードしておる。」
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「教えてください!」 |