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神経毒

<神経伝達を阻止する毒>

人間の運動や感覚などの機能はすべて神経の働きです。
運動をすることができるのはなぜか?そのシステムは、神経にイオンを通して電気信号を送っているためです。
神経伝達を阻止する毒とは、イオンを通すナトリウムチャンネルという扉をふさいでしまう毒です。扉がふさがれてしまうと、電気信号を送ることができなくなり、筋肉が麻痺してしまいます。



この症状を出す毒を持つ生物は以下の通りです。

 ・サソリ…筋肉の痙攣麻痺/心臓への影響
 ・ヤドクガエル…神経・筋肉の機能停止
 ・フグ…骨格筋の麻痺/呼吸困難

 

<神経伝達物質と競合する神経毒>

神経を伝導してきた電気信号は神経末端のほかの神経や筋肉との接合部であるシナプスに到着すると、電気信号ではなく化学物質が放出されます。
神経伝達物質と競合する神経毒とはシナプスで放出される化学物質と似ているため、シナプスに入り込んで神経の作用を狂わせます。

この症状を出す毒を持つ生物は以下の通りです。

 ・エラブウミヘビ…シナプスの神経伝達物質であるアセチルコリンの作用のストップ/筋肉の麻痺
 ・コブラ…ボツリヌス菌による筋肉の麻痺

 

赤血球を破壊する溶血毒>

溶血毒とは赤血球を破壊して血液色素を溶出させる毒です。

この症状を出す毒を持つのは以下の生物です。

 ・マムシ…赤血球を破壊
 ・ミツバチ…白血球の破壊に伴う痛みや炎症


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