波力発電では太陽光の20倍、風力の5倍の効率でエネルギーを生みだすことができます。その上、波の状況は気候条件より予測することが可能であるため、それによって発電量を容易に見積もることができます。
波の強さは時折変化しますが、波自体は海上に常に存在しているため安定的な電力の供給も見込めるのです。
また海上に設置することができるため、新たに土地を開発する必要がありません。
建設時に海上工事となるためコストがかかります。
それと同時に海上などに設置する際には、海洋生物の生態系を破壊しないよう細心の注意が必要です。
ほかにも設置場所の気候の変化に対応し続けなくてはいけません。
荒天による影響を強く受けることも考えられるため、頑丈な波力発電装置を作らなければならないのです。
また、長い間海水に触れることになるため、発電装置は海水に触れても問題ない物である必要があります。海水の影響を受けるようでは何度も調査が必要なため人件費もかさみます。
そしてもちろんのことですが内陸国には設置できないため設置できる国とできない国が生まれてきます。そのため波力発電が世界の主流な発電方法となりうる可能性は低く、エネルギー供給の問題を根本的に解決する糸口にはならなさそうです。
その上、まだ実験段階で解決すべき課題も多いです。