西洋人は東洋人に比べてものごとをはっきりと言い、発言に対して積極的だと言われます。よく東洋人はYESとNOをはっきり言えない、と言われるのもこの一例でしょう。 東洋では「心」が重んじられてきたのに対し、西洋では「言葉」が大切にされてきました(差異が生じる原因―「言葉」と「心」参照)。 そのため東洋人はハッキリと話して相手を傷つけたり、機嫌を損なわせたりしないようにとなるべく遠まわしで、当たり障りのないような言い方を好みます。これは東洋人のなかでも日本人に強く見られる傾向です。 一方西洋人はものごとを相手にハッキリと伝え、なにかトラブルが生じると「言葉」で解決しようとします。そのためディベートや裁判という考えも西洋で生まれました。 この発言の積極性は今日のビジネスなどにも深くかかわります。たとえば東洋人と西洋人との間の取引で、東洋人が曖昧な言い回しをしたために齟齬(そご)があったり、西洋人があまりにもハッキリと言ってしまうため東洋人を怒らせたりなど、この「言葉」の認識の違いからいろいろな問題や現象が起こりえます。 |
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