東洋では大切なモノは心の中にあり、決して言葉にして一般化しません。それは「しない」のではなく「できない」のです。本当に大切なモノは言葉では表せない、そう信じているのです。この思想の原点は紀元前11世紀頃から800年間続いた周王朝の王「文王」にあります。この思想は上記に示した通り、人にとって最も大切なモノは言葉で表現できず、無理に言葉にしようとすると大事なものが抜け落ちてしまう。だから人々はその大切なモノを人と人を通じて感じ取り、尊重し合う必要がある、という考え方です。この考え方は東アジアの広くの思想の原点になっています。それゆえ東洋の人々ははっきり発言せず、曖昧な返ししかできないのです。 西洋は東洋とは逆に、大切モノは言葉にし、形にして残しておこうとします。言葉にして明確化することによって実在していることを表現しています。むしろ、自分たちの理想像を具現化する手段として言葉を用いてきました。 |
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