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西洋は大部分が平地で、寒冷で乾燥した気候であるという地理的特徴を持っていて、これらは農業に対して大きな影響をもたらします。植物の多くは高温多湿の気候を好み、西洋で主食とされている小麦もそのひとつです。また、当時の農業は灌漑(かんがい)によって農地を作っていたため、安定した水の確保が欠かせませんでした。しかし西洋は平地が多いため大河が存在せず、内陸部では大量の水を安定して確保することができませんでした。これらの要因から、西洋は農業に適さない土地であるといえます。食料は国の発展に必要不可欠なものです。その食料を生産することに不向きな西洋の土地で文明の発展させるには、他の土地を手に入れて食料生産量の向上させるしかありませんでした。その結果、高い軍事力を持った国が他国を侵略し、領土を広げていく「帝国」が生まれたのだと考えられます。また、中世以降は食料だけでなく、資源を求めてアジアや南米にも進出するようになりました。
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