個々に発生した火災が空気を巻き込み、燃えていない周囲から空気を取り込むことで、 局地的な上昇気流が生じます。これによって、燃焼している中心部分から熱い空気が上へ 吐き出されます。そして、それが炎をともなう旋風になります。さらに、これが空気のある所 へ動いていき、被害が拡大していきます。火災旋風の内部は秒速100m以上の炎の旋風です。 これによって、高温のガスや炎を吸い込み呼吸器を損傷したことによる窒息死が多く 見られます。火災旋風は、都市中心部では、ビル風によって発生する可能性があります。
1755年リスボン地震や、1923年の大正関東大震災で約4万人が焼死した 本所被服廠跡など多数発生しています。1943年のハンブルク空襲、1945年のドレスデン大空襲 、東京大空襲、広島・長崎の原子爆弾投下などの大規模な空襲によっての発生も確認されて います。最近ではオーストラリアで2012年に山火事による火災旋風が起こりました。