熱帯の海の上で、水蒸気を多く含むあたたかい空気が上昇して、積乱雲をつくる。
その積乱雲が集まって大きな渦を形成して、「熱帯低気圧」と呼ばれるものに成長します。
さらに中心付近の風速が毎秒17.2メートルを超えると「台風」になる。
中心近くの最大風速は遅くなるが、強い風の範囲が広がり危険。
上空の風に流されて、冷たい海の上に移動する。エネルギー源のあたたかい空気の上昇がなくなってしまうため、力が無くなっていき「熱帯低気圧」や「温帯低気圧」と呼ばれるものに変わり、消える。
日本では、気象庁が、毎年1月1日以降、台風が発生した順に付けていて、最も早く発生した台風を第1号としています。
その年をいう必要がある場合には、平成○年台風第○号などといいます。
なお、一度発生した台風の勢力が衰えて「熱帯低気圧」になった後で、再び発達して台風になった場合は、同じ番号を付けます。
上の「台風の定義」でも説明したように台風は世界の地域によって違う名前で呼ばれています。
ここでは4つの呼び方の違いを説明します。
【台風】は、熱帯低気圧のうち、太平洋北西部、南シナ海で発生し、最大風速34ノット(約17m/s)以上のものを指します。
【タイフーン】は、熱帯低気圧のうち、太平洋北西部、南シナ海で発生し、最大風速64ノット(約33m/s)以上のものを指します。
【ハリケーン】は、熱帯低気圧のうち、大西洋北部、大西洋南部、太平洋北東部、太平洋北中部で発生し、最大風速64ノット(約33m/s)以上のものを指します。
【サイクロン】は、熱帯低気圧のうち、インド洋北部、インド洋南部、太平洋南部で発生し、最大風速64ノット(約33m/s)以上のものを指します。