津波から身を守る方法
地震の揺れの程度で自己判断しない
揺れがそれほどでなくても津波が来る場合が過去にあります。
例えば、1896年の明治三陸地震津波では、沿岸で震度3程度だったにも関わらず、大津波が押し寄せています。
津波の恐れのある地域では小さい揺れでも、揺れを感じなくても、まずは避難を最優先すべきです。
「津波がない」といううわさを信じるな
1983年の日本海中部地震では、秋田県に海岸に遠足に来ていた小学生の団体が津波にさらわれるなどの被害がありました。
この地震が発生するまでは「日本海側は津波は起きない」という噂が出回っており、日本海側の住民は津波への警戒心が足りませんでした。
根拠のない噂に命をゆだねるよりも、気象庁の津波情報に耳を傾けましょう。
避難に車は使わない
基本的に車で避難するのはやめましょう。1993年の北海道南西沖地震の時に奥尻島では車で避難した人が多く、狭い道路が渋滞してしまいました。
そのせいで津波にのみ込まれて命を落としてしまった人も多かったのです。
「遠く」よりも「高く」
すでに浸水が始まってしまった場合などは、思うように避難できません。
遠くよりも高い場所、例えば近くの背の高い頑丈なビルなどに逃げ込みましょう。
ただ、その場合でも、できるだけ海岸から離れたビルを選ぶのが賢明です。
海岸にいるときの対応
避難の指示や勧告を待つことなく、安全な高台や避難地を目指しましょう。
近くに高台がない時は、警報で発表されている津波の高さよりも高い建物に上がりましょう。
津波は繰り返し襲ってくるため、いったん波が引いたあとも、津波警報や避難勧告が解除されるまでは絶対に戻ってはいけません。
海水浴中の場合は、監視員やライフセーバーの指示に従って避難しましょう。
川のそばいたときの対応
津波は、川をさかのぼりますので、上流側に避難しても津波は追いかけてきます。
流れに対して直角方向にすばやく避難しましょう。