津波の豆知識
深い海ではジェット機なみ
津波の速さは海の深さに関係して速くなります。
太平洋の4,000mの深海では時速720kmにもなります。これはジェット機並の速さです。
海底が浅くなるにつれ速度は弱まっていき、深さ10mの海岸近くでは時速約36kmになります。これは短距離ランナーが全速力で走る程度のスピードになります。
2波、3波と繰り返す
津波は2波、3波と何度も繰り返し襲ってきます。絶対に第1波が最大であるとは限らないため、津波警報が解除されるまでは決して海岸に近づいてはいけない。
津波の高さがは予想以上の高さになることも!
津波の高さは海岸の地形などに大きく左右されます。
水深が浅くなるにつれて、波高は高くなっていきます。
三陸海岸や紀伊半島のリアス式海岸に多いV字湾などでは津波のエネルギーが湾の奥に集中して20m〜30mの高さになることもあります。
例として1983年の日本海中部地震では、遠浅の海岸でもところによって 6〜7mの波高になりました。
沖合では津波を感じない
沖合での津波の波長は非常に長く、10〜100kmにもなるので波として認識できないほど弱いです。
このため、津波到達まで時間的な余裕がある場合、港に止まっている漁船などを沖合に出せば、津波の被害を回避することができます。