ディスカッション‐飼う編
近頃では、私たち人間は様々な種類の動物をペットとして飼っていますが、果たして私たちは生き物をしっかりと管理できているのでしょうか。
テーマ: 自然・生態系の破壊トピック: 私たちの軽率な行動が自然や生態系を壊してしまうことが非常に深刻な問題になっています。一体どういった行動が生態系に悪影響を与えるのでしょうか。
A: 私は以前、尾瀬に行ったときに興味深い看板を見ました。‘靴底の汚れをしっかり落としてから入場してください’というものです。これは、別の地からの種子の混入を未然に防ぐための注意喚起でした。私たちの靴底には沢山の種子が付いている事があります。
それを落とさずに入場すると、尾瀬の自然、生態系が崩れる可能性が高まります。
生態系はこのように小さな規則をしっかり守ってこそ保たれることを理解しました。
B: ペットを手放すという安易な行動が生態系を壊す原因になっているのではないのかと考えました。ペットを野外に捨てることによって生態系が崩れてしまう理由はいくつかあります。感染症、大量の捕食、遺伝子の撹乱などです。しかし、ペットを捨てる人は自然環境に悪影響を与えると思わず、軽い気持ちで手放してしまっているのが現状です。ペットは逃がしても持ち主の特定がし辛く、犯人を捕まえるに至らないケースが多いので、安易に手放す人がいるのでしょう。
C: 以前、学校の研修で静岡県に行きました。そこでミズウオという何でも食べてしまう深海魚の解剖をしたことがあります。その魚の胃袋の中には人間が海に捨てたゴミが消化されずに残っていました。その研修で私が行った浜辺にもカンやビニール袋など、私たち人間が残していったゴミが散らばっていました。海の中までは見ることはできませんでしたが、深海にすんでいるミズウオの生態を見る限り、きっとゴミで汚染されていることでしょう。海洋環境の現状、我々人間の無責任さを実感した体験でした。地上と違い、海の中を見ることや掃除することは容易ではありません。海中を漂うゴミを魚が食べれば、消化できずに死んでしまう危険性があります。そういった生き物が増えていけば、海の生態系にも影響を与えるのは言うまでもありません。
そういった問題を解決させるために、私たちはどのような事をするべきでしょうか?A: 人々の“自然に対する思いやり”が足りないように感じます。 <>
例えば、多摩川の道路を歩いていると、バーベキューのゴミがそのまま放置されているのを確認できます。楽しんだ後は後片付け、といった基本的なマナーを守れていないのが現状です。一度、初心に帰って当たり前のことを当たり前にできているか、自分自身に問いかけてみるといいかもしれません。
自然を守るのも私たちの責任であり、役割です。
B: 一番大事なことは、ペットを飼う前に、家族や周りの人と相談し、じっくり考えることだと思います。既にペットを飼っている人は、そのペットの一生に責任を持ち続けることが必要です。
また、逃げ出したペットを私たちが捕獲することは難しいので、ペットをしっかり管理することが一番必要なことだと考えます。
C: ゴミをポイ捨てすることは、自然を壊すことにつながります。道端、山、森、海、様々なところに落ちているペットボトルやカン、ビニール袋などのゴミ。これらはコンビニなどで買ったものや家から持ってきたものでしょう。それらを“買おう”、“持っていこう”という思考があるのに、なぜ“持ち帰ろう”という考えが回らないのでしょうか。簡単なことなのに、ゴミを持つのが嫌だ、面倒くさい、どうせ後で誰かが拾ってくれるといった人間に有り勝ちなエゴが自然を汚し、自然の生き物を苦しめています。
ルールやマナーを守ること、生き物やペットを思いやることは、私たち人間の生活を守ることにもつながると信じています。
ディスカッション‐買う編
私たちの暮らす生活の中でもゴミの問題は潜んでいます。そういった問題に対して、どのような対処をするべきなのかでしょうか。私たちは皆でディスカッションをしました。
テーマ: 日常ゴミの削減
トピック: 今後、私たちがゴミを出し続けると、ゴミを廃棄する場所がなくなり、環境への汚染が進むことへと繋がります。それらをなくすために、私たちはどのようにして対処するべきでしょうか。
A:
不法投棄を今まで以上に厳重に取り締まる必要性があると思います。
ひとけの少ない場所にはポイ捨てされたゴミが散らばっています。ゴミを捨てるのに、多額な費用がかかることも合わせて知ってほしいです。
この現実を、インターネット、新聞、テレビを通じ、知らせることで、私たちの身勝手な行動が多くの無駄を生んでいる事実を認識してもらえると思います。
B: ゴミを減らすためには、リユースをするのが一番大事だと思います。新たなものを製造し続けるという風潮がある今だからこそ「再利用」が一番の対処法でしょう。
C:
ゴミを出さない生活を心がける、ということです。
例えば、不要なものを買ったり、無駄遣いをすることがゴミを増やす原因となります。これはモノだけでなく、食品についても同様です。食べずに捨てる食品を減らす努力が必要です。
それらの具体的な解決策は?
A:
各自治体がゴミの管理を徹底し、ゴミの削減について対策を練ることです。
将来的には、生分解性プラスチックのような素材を研究し、幅広い分野に生かすことが重要だと考えます。日本の技術力を駆使すれば、ゴミを資源に変えることも可能でしょう。
B:
リユースすることは家庭内から国レベルで取り組んで欲しいものですが、私たちができることを考えてみました。
まず、レジ袋や古着といった生活をする上で頻繁に出てくるゴミの使い方でしょう。レジ袋はゴミ袋として再利用できますし、古着は布きれや雑巾等としても利用できます。
ゴミと思われるものを使って工作などをすると、楽しみながら再利用できるでしょう。
ゴミの分別、ゴミを出さない工夫についての教育を学校で取り入れるべきだと考えます。
また、家電などの大きいものはリサイクルショップなどに持っていくと部品だけ再利用されたり、海外に輸出されて再利用されたりもします。リユースに興味を持つべきです。
C:
私たちの意識と習慣を少しずつ変えることです。例えば、店に行く前に買い物リストを作り、必要なものだけを購入するよう心がけます。また、必要最低限のお金しか持ち歩かないことも一つの案です。ストレス発散のための買い物を避けることが大切です。
ゴミを生み出しているのは、私たち人間です。
「モッタイナイ」は、持っているモノを有効活用しないことです。