服の原料は天然繊維と化学繊維に分けられるよ。

天然繊維は動物や植物などの自然からとれるもの、化学繊維は人間が化学的につくったものをさすんだ。例えば、綿(コットン)や羊の毛(ウール)は天然繊維、ナイロンやポリエステルは化学繊維なんだって。

化学繊維は、多くの人が持っているイメージ通り環境に悪いものが多くて、石油からできていたり、土に還らなかったりするんだ。

でも安全で地球にやさしいイメージのある天然繊維も、実は環境を壊しているんだって!世界の60%以上の衣服は綿を原料とし、その綿は綿花という植物から生まれているんだ。そこでは大量の化学肥料、さらには殺虫剤や除草剤までもが使われているよ。世界の農地の2.5%しかない綿花畑で世界の15.7%の殺虫剤、6.8%の農薬が使われてるらしいよ。びっくりするような数字だよね!

(数値はNPO法人 日本オーガニックコットン協会より)




次は製造段階についてだよ!ここで、私たちの着ている「服」の形ができあがっていくんだ。
まず、工場は企業から「どんな服をつくりたいのか」という注文をうけるよ。そして工場はその服を作るための型紙をつくるんだ。そこで使う布をできるだけ少なくするために無駄のない型作りをするのんだって。

布の使わない部分を減らすことができればゴミも少なくなるし、作るときにかかる費用も減らすことができるよね。

次は布を染めるときの話だよ。服にはいろいろな柄や色があるけれど、その布をまず漂白剤などの薬で、布の色を完全に白くした後に、化学染料や大量の水を使って布に色をつけていくんだ。使われた水が処理されていないで流されることで、川や海を汚してしまう原因になってしまうよ。

昔、繊維産業は「公害産業」ってよばれているほどひどかったんだ。最近は少しずつ改善されているんだけれど、まだ問題の残っている地域もたくさんあるよ。

そして最後に服を型紙にそって切って、布を縫い合わせたりパーツをつけたりして、服が完成するよ!




出来上がった服を工場からみんなのところに運ぶときにも、環境問題は起こっているんだ。

日本は服の70%以上を中国、ベトナム、インドネシアなどから輸入しているから、工場から運ぶときには、飛行機や船、トラックなどを使わなきゃいけないんだ。 そうなると、運ぶ間に多くの二酸化炭素を出してしまうんだ。

ところで、フードマイレージっていう言葉を知っているかな?食料の輸送距離という意味で、 フードマイレージを少なくすることが二酸化炭素の量を減らすことにつながるんだ。 その考え方を服にあてはめると私たちはクローズマイレージ(服の輸送距離)を小さくする必要があるし、日本はもっと服の地産地消を行えるといいよね。
さらに、運ぶときには服が傷つかないように多くのポリ袋や段ボールが使われていて、そのポリ袋は土に還らない物質だから環境に悪いものなんだ。 このようにたくさんのごみが出ているよ。日本のいくつかの会社では、二酸化炭素をあまりださないトラックを使ったり、 段ボールの代わりに折りたたみ式のコンテナを取り入れたりしているんだって!

(数値は中小企業基盤整備機構「日本国内で供給された服の輸入の割合」より)




今まではつくる立場から環境問題を考えていったけれど、最後は買う立場から服について考えてみよう。

ところで、みんなはいらなくなった服をどうしているのかな?誰かに譲ったり、リサイクルショップに売ったり、フリーマーケットに出したり、自分で新しいものに作り替えたり…。いろいろな方法があるよね。

でも、一番多い方法はごみに出すことなんだって。日本では、家庭向けに作られた服の1337ktのうち959ktがごみとして捨てられているよ。つまり約70%以上の服が捨てられているんだ。服のリサイクル率は約26%で、ほかの物品に比べてリサイクル率が低いというのが現状だよ。

さらに、最近は日本を含め世界で、安い値段で流行の服を短い期間で大量生産、販売するファストファッションブランドが人気だよね。ファストファッションブランドは確かに手軽で魅力的だけど、値段の安さのために買っては捨ててを繰り返すことに対する人々の抵抗が少なくなってしまうんだ。多くの人が流行を追って、新しい服をどんどん買うことで、着なくなった服を次々と捨てるっていうサイクルを生み出す原因にも繋がってしまうんだよ。

(数値は中小企業基盤整備機構「日本国内で供給された服の処分方法の内訳」、中小企業基盤整備機構「繊維製品3R関連調査事業」報告書(H21)より)






     




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