夏の星座

さそり座 南の空でS時形に並んでいる星座がさそり座です。大部分が天の川にあるため、双眼鏡で楽しめます。アンタレスは、昔、日本では「赤星」や「酒酔い星」などと呼ばれていたほど赤い色をしています。
アンタレスはとても大きく、直径が太陽の230倍もあります。もし、太陽が同じ大きさなら、地球は呑み込まれてしまいます。


てんびん座 さそり座の西側にあり、3等星と4等星が山形を描いています。ギリシャ時代まで、ここはさそり座のはさみにあたっていましたが、ローマ時代に独立した星座になりました。


さそり座の東側にあり、6つの小さなひしゃく形に並んだ「南斗六星」を持っています。夏の天の川がいちばん明るく、幅広くなっているところにあります。それは、私たちの銀河系の中心になるからです。
ここにはたくさんの明るい天体があるため、双眼鏡や小型の望遠鏡があると見る人は飽きません。

こと座 こと座の1等星ベガは5番目に明るい星です。夏の星座のなかでは最も明るく輝いているので、とても見つけやすいです。この星はB.C.1200年ごろにでき、古代ギリシャで流行したたてごとの姿を表したものです。
ベガはとても目立つ星なので、北欧諸国では「夏の夜の女王様」、日本・中国では「おりひめ」として知られています。


わし座 わし座は、意外に大きい星座ですが、アルタイルとこれを囲む真ん中に3つの星がほぼ一直線上に並んでいる他はあまり目立ちません。アルタイルは、アラビア語で「飛ぶワシ」と言われ、日本では「ひこぼし」として有名です。


はくちょう座 天の川の真ん中につばさを広げているのがはくちょう座です。この星座の目印は、白く輝く1等星、デネブです。また、この星の十字架は南半球でみられる南十字に対して北十字と呼ばれています。


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