Study_Course_
|
|
|
ストレス状態の段階
|
|
|
9/16
|
ストレス状態の段階
汎適応症候群が体内で起こっている間、私たちの体や心は徐々にストレッサーに対してストレス反応を示すようになります。
ストレッサーが無くなるなどして刺激が無くならない限り汎適応症候群は続き、それに伴ってストレス反応が生じます。この動きには、以下のような段階があります。
<ストレス状態の段階>
ストレッサー |
|
|
↓ |
|
|
<知覚・判断・解釈> |
→ |
「安全」 |
↓ |
|
↓ |
「危険」 |
|
GAS消失 |
↓ |
|
|
警報期
:抵抗力の変動 |
|
|
↓ |
|
|
<ストレス反応> |
→ |
「有効」 |
↓ |
|
↓ |
「無効」 |
|
GAS消失 |
↓ |
|
|
防衛期
:抵抗力が最大 |
|
|
↓ |
|
|
<対応・ストレス対処> |
→ |
「有効」 |
↓ |
|
↓ |
「無効」 |
|
GAS消失 |
↓ |
|
|
疲弊期
:抵抗力低下、病気・死 |
|
|
(1)警報期:ストレッサーを認識した時に体が防衛体制を作る期間。
恒常機能を保つために汎適応症候群が生じます。
この時、まずはじめに一時的に抵抗力が低下する「ショック相」が現れます。血圧、体温、神経活動など、体のどの機能も働きが低下します。
続いて「抗ショック相」が現れます。徐々に抵抗力が増して、体の機能が上昇し、加えて副腎皮質が肥大し、ホルモンの分泌が盛んになります。
(2)防衛期:抵抗力が最大の状態です。
ストレッサーに適応しようと防衛的な身体反応が起こります。
(3)疲弊期:適応能力に限界が訪れ、抵抗力が低下していく期間です。
ストレス反応が過剰に働いたり、一切のストレス反応が起こらなくなったりします。
病気を招いたり、ストレス病にかかってしまうのはこの時期です。また、死に到ることもあります。
|