「折り紙」のあれこれ       

「折紙」って古文書?


「折り紙」という言葉はもともと、古文書で用いられる用紙の形を指した物でした。
横長の和紙の用紙を竪紙(たてがみ)といい、それを横に半分に折ったものを折り紙といいます。

折り紙は平安時代の末ごろから使われ始め、鎌倉時代から室町時代にかけて盛んに用いられました。

「折り紙」は「竪紙」に対して略式のものと位置づけられていました。その書き方は必ず折り目を下にして書き、文が長くなった場合は紙を裏返し、やはり折り目を下にして文を続けます。紙を広げると文が折り目を中心に文字が上下に向かい合う形になります。

当初は目録や交名(きょうみょう・名簿)、簡単な文書などに使われましたが、次第に訴状や奉書、書状などに盛んに使われるようになりました。

江戸時代には著名な刀剣・書画などの鑑定書に折り紙を用いたことから「折り紙付き」という言葉のもとともなりました。

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