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ラン藻植物(シアノバクテリア)

 

バクテリアと共に、細胞の最も原始的な姿をしめすモネラ(原核生物)に分類される単細胞生物。現在知られる中で最古の光合成をする植物である。その化石は オーストラリア西部のノース・ポールにあるワラウー層の35億年前の堆積岩の中で発見された。また約26万年前に大繁栄した。

ラン藻は、普通の植物と同じように葉緑素をもつが、それらは葉緑体のなかに閉じ込められずに細胞中に拡散している。そして多くの種では、他の色素が葉緑素の緑色をかくしているため、青みがかったり、赤みがかったりして見える。浮遊する種もいくつかあり、ほとんどは群体や糸状体を形成する。生殖は、単純な細胞分裂または糸状体の断片形成によっておこなわれる。ラン藻植物は現在も世界中の様々な環境で生息している。

ラン藻は、ストロマトライトとよばれる石灰質の堆積岩を形成する。ラン藻の表面はべとべとしていて海中の砂粒などをくっつける。砂粒はだんだんとラン藻のからだをうめていく。するとラン藻はねばりのあるそのからだを利用して積もった砂粒の上へからだを出す。そしてまた砂粒を上にくっつけていく。こうして長い時間をかけて積もった砂粒はしま模様になり、年輪のような形になるのである。このことからストロマトライトは別名“生きた化石”ともよばれる。石灰石は炭酸イオンとカルシウムイオンとがくっついてできた炭酸カルシウムである。ストロマトライトは現在もオーストラリア西海岸のシャーク湾でみられる。


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