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両生類

 

魚類の内の総鰭類から進化した動物。魚類の子孫であり、ハ虫類の祖先に当たる。肺で呼吸ができ、脊椎を持つ。皮膚は一般的にはなめらかで、体毛や羽毛、うろこなどは持っていなかった。変温動物で、心臓は1心室と2心房からなる。卵からかえったばかりの幼生はえら呼吸だが、成長すると肺呼吸をするようになる。また全呼吸の1/2〜3/4は皮膚呼吸によって行われている。

両生類は、4億年前に初めて陸上へ進出した動物である。彼らは水辺を中心に様々な進化をとげ、古生代石炭紀では両生類が食物連鎖の最上位を占めていた。しかし両生類は水中に卵を産み、卵からかえった幼生も水中で育つため、完全に水辺から離れることはできなかった。また卵も寒天質で乾燥に弱かった。そのため両生類の中からやがてハ虫類が進化したのである。

両生類は有尾目と無尾目とに分類される。サンショウウオやイモリは一生尾がある有尾目、カエルは成長すると尾がなくなる無尾目である。約4400種が存在しているが、人間の環境破壊などによって両生類の数は減少しつづけている。


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