発光ダイオード
LEDともいい、電流を通じると、電気から光へエネルギーが変換され光を発する半導体電子部品。通常pn接合ダイオードの構造をもち、電流を順方向に流すと、n型領域から負の電荷をもつ電子がp型領域に注入され、正の電荷をもつ正孔と再結合して消滅し、このとき光が放出される。光の波長(色)は用いる物質に依存し、ガリウム‐リンGaPでは緑色ないし赤色、ガリウム‐ヒ素‐リンGaAsxP1-x、では赤色、ガリウム‐ヒ素GaAsでは波長約0.85ミクロンの赤外線となる。白熱電球と比べると、冷光、小型、長寿命などの利点をもつので、電子腕時計、電卓や各種計器の表示用に用いられるほか、赤外発光ダイオードは光通信用光源として使われる。