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パネルヒーティング

電熱暖房法の一種。密閉した不燃性のオイルを電熱線で暖めるものや、電熱線を床や壁にはりめぐらすなど各種の方式がある。イギリスで1949年から発売された電熱暖房器具にディンプレックス(商品名)があり、これを日本ではパネルヒーターと総称した。パネルヒーターは、パネル状あるいはラジエーター状の容器に入れられたオイルを、底部に組みこんだ電熱線で暖め、暖められたオイルはパネル内を循環しながら放熱して部屋を暖める。放熱する面積が広いのでバネル面はさほど高温にならない、また燃焼現象を伴わないので部屋の空気がよごれないなどの理由で、子供や老人のいる家庭でも安全に使えるという利点がある。しかし広い部屋を急速に暖めることができない、電気代が高くつくなどの欠点もあり、あまり普及していない。しかし放熱面を広くして比較的低温度で面状に部屋を暖める暖房法は優れた方法なので、他の電熱暖房法に生かされている。たとえば、取外しのできるものでは電気カーぺットのたぐい、また電熱線を床全体にはり回して暖房するフロアヒーターなどである。電熱線を埋めこんだパネル(オイルは使わない)を壁に取り付けて暖房する製品も現れた。この種のものを総称してスぺースヒーターという場合もある。