変電

電気エネルギーの電圧、電流、周波数などを変えること。変電を行う施設である変電所を用途によって分類すると、電力用、電気鉄道用、自家用変電設備に分けられる。自家用変電設備は独立した変電所とみなさない場合もある。
電力用変電所は、発電機の電圧（11ｋＶ程度）を送電電圧に上昇させ、需要地に近づくにしたがい途中何ヵ所かで電圧を降下させる送電用変電所、送電電圧を直接需要家に電力を供給する配電線の電圧に降下させる配宙用変電所がおもなものであるが、直流送電線の両端で交流と直流との変換を行う交直変換所、50Ｈｚと60Ｈｚの電力系統をつなぐ周波数変換所も電力用変電所の中に入る。電力用変電所は最近とくに進歩し、都市部では変圧器以外の設備をすベて六フッ化イオウＳＦ6ガスで絶縁して密閉した密閉型変電所をビルの地下室などに収めた形のものが発達した。屋外式でも、二相変圧器と配電用キュービクル（閉鎖型配電盤）を1組にして一定容量に単位化し工場で組み立てるユニットサブステーションが普及している。