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マイクロホン

音を電気信号に変換する機械でマイクと略称される。変換方式により多数に分類される。1876年アメリカのべルが電話の送話器用として電磁型(マグネチック型)を開発し、77年にはエジソンが炭素型(カーボン型)を発明した。その後、放送やレコード、映画の録音の音質向上の要求からすぐれた特性をもつマイクが開発された。
マイクの性能や用途を考える場合、感度(入射した音波の強さに対する、変換された 電気信号の強さの割合)、周波数特性(感度が広い周波数範囲に対して一様であるか、それともある特別な周波数に対しとくに感度が高いか)などが目安になる。またマイクは音の入射方向によって感度が異なる。この特性を指向性といい、使用目的によって使い分けられる。無指向性はあらゆる方向からの音を拾い、単一指向性は前面の音は拾うが後面からの音はほとんど拾わない。両指向性は前後の音だけを拾い、真横からの音は拾わない。また単一指向性より指向性を鋭くした超指向性マイクもある。特殊なマイクとしては,回転放物面の焦点にマイクを置いて遠い音源の音を集音するパラボラ集音マイク、超小型FM送信機と一体化してマイクコードをなくしたワイヤレスマイク、周囲の騒音を拾わないで口もと近くで使用する接話マイク、ネクタイや衿につけてめだたなくして収音する超小型マイク、ステレオの収音をするために2本のマイクユニットを組み込んだステレオマイク、水中の音をとる水中マイクなどがある
マイクで収音する場合、周囲の騒音に注意し、必要な音をとるためにマイクの指向性を考え音源との距離、向きを適切にとる。指向性マイクを音源に近づけると低音域の感度があがるので注意が必要である。低音域を抑えるためのスイッチのついたマイクもある。風のある場所や口もと近くで使用するときは、網状のケースやポリウレタンででぎたウィンドスクリーンというカバーをかぶせる。誘導雑音源からはマイクやコードを離す必要がある。