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アンペア

電流の強さをはかるときの単位(A)で国際単位系(SI)の基本単位である。フランスの物理学者A.M.アンぺールにちなんでアンぺアと名づけられた。アンぺアは真空中に1mの間隔で平行に置かれた無限に小さい円形断面積を有する無限に長い2本の直線状導体のそれぞれを流れこれらの導体の長さ1mごとに2×10-7乗N(Nは国際単位系の力の単位ニュートンの略号)の力を及ぼし合う一定の電流と定義されコイル間の力を測定する絶対測定によって実現される。1948年以前は硝酸銀溶液に電流を通じた場合、一定量の銀を析出する電流の強さと定義されていた。電流の単位を現示する標準器はできていないので標準電池と標準抵抗器を用い電圧/電流の比として現示される。家庭において多く使われる交流についてはその瞬時値の1周期にわたる2乗平均の平方根、すなわち実効値が直流と等価であるとし同じ単位を用いる。100wの電球を100Vで点灯した場合電流は1Aであり交流のピーク値はルート2Aとなる。1Aの1000分の1を1ミリアンぺア(mA)、100万分の1を1マイクロアンぺアなどと呼ぶ。アンぺアは,MKS単位系、実用単位系、計量法による法定計量単の電流の名称でもある。