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空電

大気中の放電現象に伴って発生し、無線受信機に雑音として受信される電波。発生源である放電現象としては電光、雷鳴を伴う雷放電が最も多いものである。個々の空電は継続時間が非常に短く、数ミリ秒で、複雑な波形をしている。含まれる周波数成分は数十Hzの超長波(波長1万km程度)から数千MHzのマイクロ波(波長数cm程度)まである。周波数の高いものは大気中での減衰が大きいから、空電源からの伝搬距離によって空電の周波数特性は変わってくる。エネルギーの波長分布は、10kHz付近に極大があり、これより波長が短くなっても長くなってもエネルギーは小さくなる。中波のラジオ受信機では、発生源の雷放電が100km以内に近づいてくると、ガリガリという雑音が入ってくる。3地点以上で空電の方向を探知して、空電癖を伴う気象擾乱の位置を求めることもできる。