計算機
計算を敏速、正確に行うために使われる器具、装置。小型の電子式卓上計算機から大型のコンピューターまで含まれるが、たんに計算機といえば、四則演算を基本とした卓上計算機の類を指すことが多い。歯車を利用した卓上計算機を最初に作ったのはフランスのパスカル(1642)であるが、ドイツのライプニッツらにより改良が加えられ、電子計算機が出現するまでは広く用いられていた。また歯車式ではあるが、動力としてモ ーターを使う電動計算機も印刷装置などと組み合わされたりして広く用いられた。リレー式計算機は、数をニ進法に置き換え、リレー回路によって演算を行うもので、原理は電子式と同じであるが電子式に比ベて演算速度は遅く、現在ではあまり使われていない。電子部品のIC化によって電子式卓上計算機は急速に小型化され、性能の向上、大量生産によるコスト低下に伴い広く普及した。記憶装置が備えられたものもあり、プログラムの記憶、論理判断の機能などももっている。基本的な関数値がボタンを押すだけで得られるものもある。