コンデンサー
@静電容量を得るための素子で、蓄電器ともいう。電圧EVをかけるとこれに比例してQクーロンの電荷がたまる素子はQ/Eファラドの静電容量を持つ。構造的には2枚の板状の電極を狭いすきまを保って向かい合わせたもので,電極間の材料により多くの種類がある。空気コンデンサー、紙コンデンサー、プラスチックフィルムコンデンサー、磁器コンデンサ―などはこの誘電材料の名を示している。ただし紙コンデンサーでは紙は電極間隔を保つのに用いられ,実質的な誘電材料は油であることが多い(これをOFコンデンサーと呼ぶ)。電解コンデンサーは電池に近いもので、電極表面と電極間の電解液(固体の場合もある)との間で起こる化学作用を利用する。ほかに容量を変化できる可変蓄電器(バリコン)もある。これらは容量、耐圧、周波数特性などが異なり、目的に応じて使いわけをする。用途は無効電力の調整、制御を行ったり、平滑回路に用いる電力用と、信号の直流分を切ったり、インダクタンス素子と組み合わせて同調回路を構成したり他の素子と組み合わせて必要なインピーダンス‐周波数特性を持たせたりする電子回路用がある。