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短波放送

短波帯(6〜30MHz)の電波による放送をいう。短波帯の電波は空間波の減衰が比較的少なく、電離層による反射を利用して遠距離ヘ送信することができるので、国外への放送として利用しており、一部国内放送も実施している。地域、季節、時問などにより伝搬状態が変化するので、そのときに応じて滅衰の少ない周波数を選択する必要があり、ある距離の地域では受信不能になる現象が生ずるので2か所から放送したり、いくつかの周波数を使用して放送する。また伝搬経路の異なる電波の干渉によって起こるフェージングや、デリンジャー現象の影響を受ける欠点がある。1929年イギリスが海外実験放送を開始したのが始まりで、日本では35年にNHKが海外放送を開始し、戦後一時中断したが52年に国際放送として再開し、76年現在18放送区域に1日37時間、21言語で放送している。国内放送としては日本短波放送株式会社が1954年に放送を開始している。
短波放送を中心に海外の放送をとらえて楽しむ者をBCL(broad casting lisner)といい愛好者も多い。