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電球

白熱電球ともいう。1879年にアメリカのエジソン、ほぼ同じころイギリスのスワンJ.W.Swanによって発明され、今日の電灯照明時代の開幕となった。
発光部はフィラメントと呼ばれ、これに電流を流して高温に熱し発光させる。エジソンの電球ではフィラメントに京都でとれた竹を焼いて作った炭素が用いられたが、現在ではタングステン線をコイル状に巻いたものが使われている。空気中でタングステンを高混に熱するとたちまち焼き切れてしまうので、通常、約4分の3気圧(点灯時には約1気圧)のアルゴンガスを封入したガス入り電球が使われている。ガラス球には透明なものと、つや消しがある。透明なものはフィラメントがじかに見えるのでたいへんまぶしいが、反面、点光源に近いので光の制御がしやすい。そこでガラスやプラスチックで作った各種の照明器具と組み合わせて使用する。つや消し電球はまぶしさが少なく、光がやわらかいのが特徴である。つや消し電球のデザインを改良したボール電球も照明器具によく使われている。
白熱電球は加えた電力の6〜7%しか光にならず、20%以上が光になるケイ光ランプに比ベ効率が悪い。しかしまた付属品を必要としないこと、点滅に時間がかからないことなど長所も多い。