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電気冷蔵庫

電気を用いて冷凍装置を動かす冷蔵庫。アメリカで発明され、日本には1928年に輸入された。しかし本格的普及は第2次世界大戦後で、現在では全国世帯の90%以上に普及している。家庭用の電気冷蔵庫では、蒸発ずるときとくに多くの熱を奪うフレオン(商標)が冷媒として使われる。冷蔵庫で冷煤は蒸発してガス状になったら圧縮して液体に戻し、繰り返して蒸発させる。断熱材に囲まれた庫内には、蒸発器があって、ここで冷媒を蒸発させ熱を奪う。気体になった冷媒は圧縮機に吸い込まれ、圧縮されて高温高圧のガスとなって凝縮器に送り込まれ、ここで空気により冷却され液体になる。さらに毛細管を通って蒸発器に送られ、これを繰り返しながら循環するのである。
近年の冷蔵庫はフリーザー(−30℃内外まで冷却ずる空間)付きになり、しだいに大型化している。これは、冷凍食品の普及とまとめ買いの必要性を反映している。このように冷蔵庫の普及はわれわれの生活に大きな影響を与えているが、他方、冷蔵庫といっても食品を永久に保存できるわけではなく、庫内に長く貯蔵ずると乾燥したり、分解が進み風味や鮮度がおちたり、安定性の低いビタミンCがこわれて栄養価がおちたりする。したがって食品、食物の特性に応じて、貯蔵期問があまり長くならないように注意する必悪がある。