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蓄電池

放電、充電を繰り返し使用できる化学電池。マンガン乾電池のように充電でもとの状態に戻らない電池を1次電池、鉛蓄電池のように充電で放電前の状態に戻るものを2次電池または蓄電池(バッテリー)という。2次電池は1次電池に必要な性能をもつ以外に、充放電は可逆的化学変化で、電極の活性物質、電解液の組成の再生がほぽ完全に行われねばならない。このため電極板の活性物質が過放電や過充電に対して変形したり、そげ落ちたりしないこと、およぴ電解液に不純物が混入して自己放電など起こさないようにくふうがされている。鉛蓄電池はプランテ Raymond Louis Gaston Plante(1834〜89)によって1859年に発明されて以来、現在でも蓄電池として最も多く使用されている。そのほか実用されている蓄電池にはアルカリ蓄電池があり、種々の利点もあるが、価格の点で鉛蓄電池に及ぱない。充放電が可逆的に行われるといっても、蓄電池は長期間使用しないと自己放電が徐々に進むので少なくとも3か月に1回は充電を必要とする。