スポーツ現場でのプライマリーケア(3)


腹痛・下痢など

これも多い症状で、ランナーの25%が活動競技に関連した下痢や腹痛を経験しているという報告があります。

また、とりわけ初心者に多いのが、走り出すとどうも左右の脇腹が刺すように、あるいはしくしくと痛みだすという訴えです。原因として腸やその他の臓器の虚血を示唆する人もいますが、定説はありません。
基本的には病的な現象ではないと考えられており、運動の継続に支障をきたすようであれば、その場は中断してひとまず休憩をとったり、あるいは日を変えたりして続けてみてください。そのうちこのような不快な症状は消失していくものです。
一般に下痢や腹痛はウィルスなどによる感染性腸炎や、神経的なストレスによる場合が多いのですが、明らかに競技活動にともなうとなると別のことを考えなければなりません。長距離の選手によくみられる現象であるため「ランナー下痢」などと呼ばれ、いくつかのタイプに分けられています。
一つは競技直前に下痢をするもので、これは神経的なストレスが関連していると考えられます。二番目は競技中もしくは競技後に腹痛や下痢を生じるもので、時として便失禁にも至ります。第三のタイプは軽い食事の後の運動で増強する下腹部痛や下痢が起こるものです。

また、非常にまれですが、運動に関連した腹痛・下痢から血便をきたすことがあり、これは運動におる腸管膜の虚血が原因ではないかと推測されています。これらの多くの症状は精神的なものの関与がかなり高いとされています。イメージトレーニングなど、精神的にリラックスすればこれらの症状を防げる可能性もたかいのです。



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