慢性障害と使いすぎ症候群とは?

慢性障害の治療には

外傷を受けた内部組織には炎症が起きて腫脹(はれる)・疼痛・発赤(赤くなる)・発熱・機能障害などが生じます。このような炎症になるともとに戻るまでに3週間はかかります。言い換えると、軟部の外傷は治るのに最低3週間かかります。
この期間が過ぎても痛かったり、腫れがひかないものは、慢性化して障害になったと考えます。このような慢性障害をもつ人は多く、

使いすぎ症候とは

繰り返し加えられる負荷に耐えられない組織に発生せる炎症を使いすぎ症候といいます。このために、使いすぎ症候は「テニス肘」「ゴルフ肘」「ジャンパー膝」などのように、競技名や一定の組織名を冠した疾患名でよばれることも少なくありません。その障害の80%は足関節。膝関節・腰部などに起こります。この事実からも、足腰を鍛えることがあらゆるスポーツの基本であることがわかります。

テニス肘やゴルフ肘は、前腕伸筋腱鞘炎とよばれているものです。テニス・プレイヤーのストロークのために、手関節の背屈筋群の上腕骨外顆、つまり、手に平を上に向けた位置での親指側肘関節の部分に炎症が生じて起こります。テニスのプレイヤーでは、バックハンドの動作が痛くて握力が低下するため、スポーツばかりではなくて日常生活でものを持つことが不便になったりします。ゴルフ肘も同様です。練習でマットを強くたたいたりすると急性の炎症を起こすこともあります。
予防方法には、正しい打ち方をマスターして、平素から背屈筋の強化のためのストレッチングを行うことです。また、予防体操として、具体的には2〜3本まとめた輪ゴムを小指から親指にかけ、5本の指を繰り返して開くようにすると、指の伸筋群に力が加わって外上顆部にテンションが加わります。この運動を1回数分、1日に数回やります。

このような、スポーツによる使いすぎ症候の予防を行った上で、それでも障害の起きた場合には、症状に応じてスポーツ活動を中断し、時には専門的診断や治療が必要になる場合もあります。使いすぎ症状による痛みは、体が示しているイエローカードですから、初期の対応を誤るとレッドカードになりかねません。
やはりどんな場合でも無理は禁物です。




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