あとから見えた魚は、「残像」と呼ばれています。
では、なぜ、違う色になって見えたのでしょうか。

私たちが物を見るとき、物から出たり反射された光が目に入り
目の奥の網膜に像を結びます。
網膜には、光の三原色(赤、青、緑)のうち、赤だけを感じる細胞、
青だけを感じる細胞、緑だけを感じる細胞がそれぞれあります。
例えば、「赤」を見たときは、赤だけを感じる細胞が刺激を受けて
「赤」く見えます。
同様に、「白」を見たときは、3種類の細胞が同時に刺激を受けて、
赤+青+緑で「」く見えるわけです。

ためしに、虫眼鏡でテレビ画面を拡大してみましょう。
赤、青、緑の組み合わせで色々な色を作っていることが分かります。


さて、赤い魚をジッと見つめるとどうなるでしょうか?
赤を感じる細胞が刺激を受けるわけですが、これがあまり長く続くと、
細胞がくたびれてしまいます。
そのため、つぎに「白」が入ってきても赤の細胞は反応できず、
青+緑=シアン(緑がかった青) に見えるわけです。