2ー3.コミュニケーション[人間]
[人間のコミュニケーション]
人間が動物と違うことは生産(自然物に手を加えて、生活に必要な品物をつくり出すこと。作品などをつくり出すこと。)労働(体力を使って働くこと。生産や利益のために人間が心や体を使うこと)できることである。そして、そのことについて、マルクス(Marx,K. 1813~83)は次のように述べた。 「人間は自然素材を彼自信の生活のため使用されうる形態で我がものとするために、彼の身体性に属する自然脳力、腕や足、頭や手を運動させ、この運動によって人間は自分の外の自然に働きかけてこれを変化させ、そうすることによって同時に人間自身の自然(人間性)を変化させる。人間は自己の自然の内に眠っている潜在勢力を発展させ、その諸力の運動を自己の主権のもとに服させる」と。つまり、生産労働に人間の言語によるコミュニケーションは不可欠であるのだ。今、私達は協業と分業という労働の形態で豊かな暮らしを作り出している。その時に、人と人とのコミュニケーションはなくてはならない重要な要素なのである。コミュニケーションが協業と分業を成り立たせているということは、社会そのものの発展と維持を支えているのだ。この人間コミュニケーションは、動物と違って、先天的であるというより後天的であり、そのコミュニケーションは今まさに発展し続けているものなのである。