Home
Up

日米の下水処理
ヨーロッパ紙リサイクル

 

日本とアメリカの下水処理


by 山下正人

水は人類にとって非常に大切なものです。人は水なしでは生きてはいけません。しかし人の使える水は限られた資源で、蛇口を開けばいつでも出てくるとは限りません。

水も使い続ければやがてなくなります。水は使えば汚れるため、下水処理場があります。使った水をそのまま川や海に流したら、そこにいる生物のほとんどが死滅する事があります。

日本は家庭からの下水は下水処理場に流れて行きます。しかし、下水道のない地域はそのまま川などに流してしまいます。

下水道と下水処理ではすべて解決することはできません。日本の下水処理は水が汚れれば汚れるほど塩素を入れます。これもまた別の問題を生みます。

塩素が入れば消毒はできますが、塩素の臭いと味が残ります。それだけではなく、塩素を入れ過ぎたらトリハトメロンという毒性の物質を生み出します。

できるだけ水を汚したくないのなら次のことを守ります。

―水洗トイレにトイレットペーパー以外の紙は流さない。

―てんぷらなどの廃油を流さない。

―野菜くずや残版を流さない。

―食器を洗うとき合成剤を使わない。

 

アメリカでは下水処理場などは多く無く、そのまま海に流してしまうのが大半です。日本よりアメリカの方は人口が多いので下水処理するには手間がかかりすぎるためです。

しかし、そのまま流してしまうのがほとんどなので当然、海が汚くなります。

生ゴミはフードデイスポーザーで細かく切り刻み下水道に流します。下水道に自然発生するバクテリアに分解されますが、ほかの虫やねずみなど病原菌を運ぶ生物も集まってきます。

下水は処理すれば良いのではないのかと思われますが先ほど述べたように下水を処理さえすれば良いとは限らないし、下水を処理するときには莫大なお金が必要とします。

アメリカの下水処理場では日本とは違う点としてその国の広さを利用してもっと安く、効果的に処理をするようにします、まず汚れた水の中から固体の物質を取り除き、肥料に使います。

次に残った液体類を酸化用の池に流し込みます。ここでバクテリアなどに一ヶ月かけて下水を分解させます。その後また別の池に移し下水をフィルターで濃し、また微生物に分解させて生物のすめるほど浄化させます。

の後、塩素を必要なだけ入れて海に流します。塩素を入れないで処理することは法律により禁じられています。

これでやっと生物のすめるほどの水ができるわけで、大変手間とお金がかかります。お金をあまりかけないものなら環境に悪くなり、自然環境に良いものを選ぶにはお金がかかると言う悲しいジレンマである。

一番大切なのはやはり、なるべく水を無駄に使わないことでしょう。

 

All copyright reserved February 2000
by San Francisco Japanese Language Class, Inc.