「よし、そんなに欲しいなら取りに行け!」
 野武士は瓜を川の中に勢いよく放り投げた。すると少年は川に飛び込み、 見事その瓜を拾い、岸に戻ってくるやいなや、 一目散に土手を駆け上がる。
しかし、日吉丸は風邪をひいてしまった!!

判断力 −5ポイント


瓜にかぶりつきながら、野武士とともに 歩き出す。若い野武士の大将が顔を振り向け、
「おい猿。なぜ付いて来る?」
 やはり誰の目にも、猿に見えるらしい。
「猿に餌をやったら、なつくんだわ。」
とうそぶきつつ、大口開けて瓜を食らっているこの少年が、後に、丸ごと 天下を飲み込むとは、無論知ってるやつがいるものか。

「よし、付いて来るがいい。」
と、笑ってこの少年を拾い上げたのが、尾張の海東軍では音に聞こえた、 蜂須賀小六正勝と言う野武士の頭だった。小六はこの時二十一才だ。


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