春が去り、夏が過ぎ、やがて秋となる頃、又も藤吉郎に才覚をしめすチャンスが訪れる。
「佐渡っ。一体、いつまでかかっておるのだ!ふすま職人や、畳職人に土木工事を やらせておるわけでもあるまい。たわけっ。」
 普請奉行の林佐渡守が、ひどく叱られている。大雨で崩れた二の丸の南の石垣を、二十日経っても まだ直せないでいるのだ。
「殿。私なら十日で直してみせます。要するに、石垣を築けばよろしいのでござろう。」
 すごすご佐度守が引き上げた後、藤吉郎が自信たっぷりに申し出る。
「ぬかしたな。よし、十日でやってみせるがよい。」
「はっ、では早速工事にかかりまする。」 (あのように言ったものの、はて、どうしようか・・・)


 
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職人たちに信長が怒っていることを告げる。
職人達をいくつかの組に分け、一番頑張った組に賞金を出す。