知るというだけで広がる世界

環境難民(かんきょうなんみん)

まずは環境難民(かんきょうなんみん)と呼(よ)ばれる人達(ひとたち)から話(はなし)をしよう。
名前(なまえ)の通(とお)り住(す)んでいた土地(とち)が環境(かんきょう)の変化(へんか)などによって
住(す)むことができなくなってしまった人達(ひとたち)のことなんだ。

住(す)めなくなっちゃうくらいの環境(かんきょう)の変化(へんか)か...
全然想像(ぜんぜんそうぞう)つかないな。

要因(よういん)はたくさんあるよ。
二人(ふたり)も知(し)っていそうな例(れい)を挙(あ)げてみようか。

例(れい)1　国(くに)が沈(しず)む！？ツバル共和国(きょうわこく)

1　ツバル共和国(きょうわこく)は南太平洋(みなみたいへいよう)に浮(う)かぶ小(ちい)さな島国(しまぐに)です。

2　地球温暖化(ちきゅうおんだんか)で極地(きょくち)の氷(こおり)が溶(と)け、海面(かいめん)が上昇(じょうしょう)します。

3　島(しま)の地盤(じばん)は主(おも)にサンゴ礁(しょう)でできています。
　　しかし、近代化(きんだいか)のためにサンゴ礁(しょう)が削(けず)られたり、穴(あな)をあけられたりしました。

もろくなってしまったため、地盤沈下(じばんちんか)が起(お)きました。

4　結果(けっか)…

国全体(くにぜんたい)が沈(しず)みはじめ、住(す)んでいた所(ところ)が水没(すいぼつ)し、住(す)めなくなってしまった人(ひと)が出(で)ました。

例(れい)2　地元(じもと)が出入(でい)り禁止(きんし)に...。福島第一原発事故(ふくしまだいいちげんぱつじこ)

1　福島県大熊町(ふくしまけんおおくまちょう)には原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)がありました。

2　2011年(ねん)、東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)(通称(つうしょう)「東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)」)
という巨大地震(きょだいじしん)が起(お)きました。
その地震(じしん)による津波(つなみ)が福島第一原発(ふくしまだいいちげんぱつ)に直撃(ちょくげき)。破壊(はかい)されてしまいました。

3　壊(こわ)れた原発(げんぱつ)から有害(ゆうがい)な放射線(ほうしゃせん)が放出(ほうしゅつ)。
被爆(ひばく)を防(ふせ)ぐため、近(ちか)くの地域(ちいき)が立(た)ち入(い)り禁止区域(きんしくいき)となり、
住民(じゅうみん)は家(いえ)に帰(かえ)帰ることができなくなってしまいました。