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呼吸器系症状
主な症状
呼吸器系症状では、以下のような症状が主に挙げられます。
せき、呼吸が苦しい、喘鳴、呼吸困難、のどの詰まり、ぜんそく(詳しくは後述)
せき、喘鳴、呼吸困難はどれもぜんそくに関する症状です。
また、これらの症状が含まれる代表的なアレルギー疾患として、気管支ぜんそくが挙げられます。
気管支ぜんそくについて
アレルゲンが気管や気管支の粘膜から侵入し、炎症を起こすことで、気管の壁(平滑筋)が収縮することが原因です。現在、約500万人がこの病気と診断されています。また、気管支ぜんそくの患者の90%以上はダニアレルギーです。I型に分類されます。
気管支ぜんそくには大きく分けて以下の2種類があります。
- 小児ぜんそく
⇒乳幼児に発症して70%が思春期頃に治ります。ほとんどがアレルギー性(アレルゲンが特定できるアレルギー)です。
- 成人ぜんそく
⇒小児ぜんそくから移行したり一旦寛解してから再発するケースがあります。アレルゲンが特定できない非アレルギー性の患者が40%程います。
症状
- 呼吸困難
- 喘鳴(ぜんめい)…呼吸をしようとすると「ゼイゼイ」や「ヒューヒュー」などの音がすること
- 咳が出る
- 痰が増える
遅発反応について
一回ぜんそく発作を起こしてからしばらくして再発することがあります。
発作は明け方に多いです。体内の好酸球や好塩基球が炎症を起こす原因のロイコトリエンを放出することで起こります。
気管支ぜんそくを促進させる環境
激しい咳や冷たい空気、激しい運動、大気汚染などで気管支が傷ついた状態になり、そこにアレルゲンが入ることでも気管支ぜんそくが起こります。
対策
皮膚からの侵入を防ぐために保湿をしたり、アレルゲンを除去するためカーペットやベッドをダニが付きにくいものに変えたり、こまめに換気をする事で発作の回数を減らしたり、症状を軽減させる事ができます。薬物治療(アレルギー性鼻炎に使う抗ヒスタミン剤、吸入ステロイドなど)も有効です。
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