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アナフィラキシーショック
アナフィラキシーショックとは、アレルゲンに対して急速に体中の様々な臓器にアレルギー反応が出ることです。発症が非常に急激で、直ちに命が危険な状態に陥ります。IgE抗体が関与することから、I型に分類されます。
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
食物依存性運動誘発アナフィラキシーというものもあります。これはただ原因食物を食べただけではアレルギー反応が起きないのに、その後運動すると発症するというものです。食後30分の運動を控えることで予防できます。
症状
症状が出てからの応急処置
症状が認められたら直ぐに救急車を呼び、到着するまでの間アドレナリン筋肉注射を行い応急処置を行います。
アドレナリン筋肉注射について
アナフィラキシーショックに対して家庭や個人でできる応急処置です。中に入っている成分「アドレナリン」が症状を一時的に和らげ、救急車が来るまでの間命を繋ぐことができます。商品名は「エピペン注射」です。
使用方法
太ももの前外側に押し付けます。内蔵された注射針が出て自動的にアドレナリンが筋肉に注射されます。
アドレナリンについて
アドレナリンは「闘争か逃走のホルモン」と呼ばれていて、自分が恐怖、強い不安、生命の危機、緊急事態に襲われたときに自分の体を興奮させ戦闘状態に持ち込むホルモンです。以下のような体への作用があります。
- 血管を収縮させ心臓の機能を高めて血圧を上げる
- 気管支の平滑筋が緩み、気道が広がる
このような作用がアナフィラキシーショックに対して十分に治療剤として活用することができるのです。しかしアドレナリンは体内での持続性が弱いので、アドレナリン注射は一時的なものなのです。
ノルアドレナリンとの共通点と相違点
アドレナリンは、ノルアドレナリンが変化してできたものです。なので、2つの物質には共通点もあり相違点もあります。
共通点としては、どちらも体を防衛し戦闘態勢に入るために分泌される点です。一方、相違点としてはアドレナリンは心拍数を上げ心機能を亢進させ血糖値を上げるのに対し、ノルアドレナリンにはアドレナリンほどは心拍数を上げる機能はなく、主に脳内で精神状態を調整しています。
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