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II型の症状

II型の主な症状としては、血小板減少症が挙げられます。

血小板減少症

正式名称は、特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic thrombocytopenic purpura)です。自身の血小板に対する自己抗体ができてしまい、脾臓で自身の血小板が破壊され、血小板が減少する病気です。この病気は遺伝します。

症状

血小板の減少により、出血がとまりづらくなることで様々な症状が引き起こされます。

  • 点状や斑状の皮膚にみられる出血
  • 歯ぐきからの出血、口腔粘膜出血
  • 鼻血
  • 便に血が混じったり、黒い便が出る
  • 尿に血が混じって、紅茶のような色になる
  • 月経過多、生理が止まりにくい
  • 重症な場合は、脳出血

病気の進行

この血小板減少症には、急性型と慢性型の2種類があります。

急性型

  • 子供に多い
  • 九割が発症後6カ月以内に治癒
  • 5歳以下に多く、その場合男児に多い

慢性型

  • 急性型からこちらに移行する場合がある
  • 20~40代の青中年と60~80代の高齢者に多い
  • 発症後6カ月以上続く
  • 20~40代の男女比は約1:4である
  • 高齢者の場合の男女比は約1:1である

治療法

この病気が慢性型に移行した場合や、乳児以下が慢性型を発症した場合、以下のようなものが有効とされています。ただ、治るまでの期間は出血に対する厳重な注意が必要です。

  • ピロリ菌除去…患者の腸内のピロリ菌を除去すると、多くの患者の血小板が増加することが確認されている。
  • ステロイド薬の投与
  • 脾臓の摘出手術
  • 血小板生産量の増加を促す薬の服用…エルトロンボパグや皮下注製剤であるロミプロスチムなど。
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