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臓器移植の拒絶反応

免疫システムが移植された臓器を異物と認識して排除しようとします。T細胞が関係しているので、IV型に分類されます。

拒絶する条件

免疫システムは、移植された臓器に対していつも拒絶反応を起こしているわけではありません。白血球の型(HLAといいます)が一致しないときだけ拒絶する動作が起こります。拒絶動作に入ると、抗体を活性化させて組織障害を起こしたり、血栓を作って血の流れを止め死に至らせます。

HLAの一致確率は1%以下

HLAは人によって多種あるので、移植元と移植先のHLAの一致確率は数万分の一とかなり低いです。ほとんどの場合は、HLAが一致しなくても臓器移植を行ってしまい、同時に「免疫抑制剤」というものを処方して拒絶反応を防ぎます。

免疫抑制剤の詳細【発展】

移植時の拒絶反応を抑えるために用いられる薬です。
移植後1か月間の最も拒絶反応が起こりやすい期間だけ処方します。免疫システムそのものの働きを弱め、拒絶反応が起こらないようにします。
この薬を処方すると、確かに拒絶反応は起こらなくなりますが、免疫も弱くなっているために重大な感染症などに感染しやすくなります。

免疫抑制剤の例【発展】

ステロイド薬、カルシニューリン阻害薬、代謝拮抗薬、mTOR阻害薬

これらが、免疫抑制剤の例として挙げられます。

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